2017年2月24日金曜日

長坂常が手がけたスタンド含む『旅する新虎マーケット』オープン

本日2/24(金)より、新橋・虎ノ門エリアにある新虎通りにオープンする『旅する新虎マーケット』の内覧会が2/23(木)に開催された。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムと選手村を結ぶシンボルストリートにもなる「新虎通り」に、日本全国の「ヒト」「モノ」「コト」の魅力を編集、発信し、地方創生へつなげる“The Japan Connect”を目的に、約3ヶ月ごとにテーマを設け、日本全国の様々な体験を提供する『旅する新虎マーケット』。東京都道で初となる道路上に設置された食事施設である「旅するスタンド」は、建築家の長坂常氏が設計。他、三越伊勢丹が日本全国から厳選したアイテムが揃う「旅するストア」や、テーマに連動し様々な地域の食材を使ったスペシャルメニューを展開する「旅するカフェ」で構成されている。
(内覧会でのフォトセッション 中央:2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合会長・國定勇人氏、右:アドバイザー・谷川じゅんじ氏(JTQ株式会社)、左:旅するスタンド設計・長坂常氏(スキーマ建築計画))
長坂常氏が設計した「旅するスタンド」は、新虎通りのうち、虎ノ門ヒルズ付近から新橋4丁目までの道路で歩道・自転車道の幅員が片側13mと広くとられているスペースに、4つのスタンドを建築。店内の造作の棚や机もあわせて設計。幅広の道路内にヒューマンスケールのスタンドを建築し、人が集まりにぎわいの場となることを考えた。
2~6月のテーマは“木の芽風と薫風”、7~9月のテーマは“物語”、10~12月が”寄合”と様々なテーマを据え、全国各地から出展自治体を迎え、日本全国の魅力を発信していく。

2017年2月15日水曜日

カンディハウス「ケルン国際家具見本市2017 最新作プレスプレビュー」

新宿にあるカンディハウス東京にて1/16~22に開催された「ケルン国際家具見本市2017」の報告会と国内初披露となる最新作プレスプレビューが2/9に行われた。
「ケルン国際家具見本市2017」では、深澤直人氏による『KAMUY(カムイ)』と、ドイツ人デザイナーMichael Schneider (ミヒャエル・シュナイダー氏)による『TEN(テン)』、さらにドイツデザイン界の巨匠 Peter Maly(ペーター・マリー氏)によるグローバル展開シリーズの新作を、計12点出品。現地の展示ブースでは、初の試みとして空間デザイナー松村和典氏によるインスタレーションで彩った。

今回の展示会でも一部、現地でのインスタレーション「TEN-KU」を再現。飛び立ってゆく鳥をイメージ。
『TEN ダイニング』
今回新たにベンチの追加と、アームチェアに背の白色樹脂タイプが追加。
ベンチは3サイズの展開で、革張りのタイプには、さりげなくアームチェアの背をイメージさせるステッチが入る。
新作は、順次国内で展開していく予定。

2017年2月10日金曜日

「マルニ60 新作展 2017」

東日本橋にあるマルニ木工東京ショールームにて「マルニ60 新作展 2017」が2/9より開催中。 今回の新作展では、昭和のレトロ感たっぷりの可愛らしいデザインが好評で復刻が待ち望まれていたデルタチェアとそのデルタチェアとセット使いがおすすめのコンパクトで飽きのこないフォルムのオークフレームダイニングテーブルがラインナップに加わった。また、収納アイテムのコンビネーションには、新たにブラックとホワイトのカラードアが、昨年発表し大変好評だったファッションブランドのminä perhonenが開発したインテリアファブリック “dop -tambourine-”には、新たにブルーとブラックが加わった。
会場はインテリアスタイリストの作原文子氏がスタイリング。新作を使って、家具やカフェ、そして雑貨をミックスした店舗空間の提案、音楽や読書などを楽しめるくつろぎのラウンジ空間、そして一人暮らしの空間など3つの空間を演出している。
「マルニ60」は、今年から限定商品や企画も常時発信。その第一弾として、マルニ木工の廃番生地の中からセレクトしてあしらったスタッキングスツールを6色5本ずつの限定販売する。生地は、D&DEPARTMENT創設者であり、MARUNI60のプロデューサーでもあるナガオカケンメイ氏がセレクトした。
会期は2/19まで。

2017年2月7日火曜日

東京ミッドタウン・デザインハブ 第63回企画展「地域×デザイン 2017 -まちが魅えるプロジェクト-」

2月3日、東京ミッドタウン・デザインハブ 第63回企画展「地域×デザイン 2017 -まちが魅えるプロジェクト-」のプレスカンファレンスへ。

昨今、全国各地で行なわれている地域の特色を生かした様々な取り組みの中から、地域が持つ魅力を発見し、事業化しているプロジェクトをデザインの視点から分析、紹介する本展は、昨年2月に開催され、約1万人を集めた第56回企画展「地域×デザイン -まちを編みなおす20のプロジェクト-」に続く第2回目の開催だ。

第1回目の企画展では、各地の取り組みを地域がもつ価値を改めて見出し「まちを編集」すること、また生活・文化やコミュニティの「編みなおし」と考え、デザインの視点から分析、紹介。18日間で約1万人もの来場者を記録した

第2回目となる今回は、前回の「編みなおし」の考えかたをもとに、デザインによって価値の転換を図り魅力に変えているプロジェクトを展示とトークで紹介する。
▲この日は、㈱中川政七商店 代表取締役社長 十三代 中川政七氏による特別講演
伝統工芸の産地再生を目指し、コンサルティング事業やイベントの展開に日々奔走している
▲講演を聞くことで、展示への理解度も格段にアップ
イベント予定一覧はコチラから → https://archive.jidp.or.jp/lds2017/

課題を発見し解決することや、魅力を発見し、それをよりよく伝え広める力を持つデザイン。
そんなデザインを活用して地域の産業や経済を動かし、コミュニティを醸成している人々の生の声を聞くことができる、貴重な企画展だ。





東京ミッドタウン・デザインハブ 第63回企画展
「地域×デザイン 2017 -まちが魅えるプロジェクト-」

会期     2017年2月3日(金)~2月26日(日)
開館時間   11:00~19:00 (会期中無休・入場無料)
会場・主催   東京ミッドタウン・デザインハブ
住所     東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
HP       https://archive.jidp.or.jp

2017年1月20日金曜日

TOTOギャラリー・間「堀部安嗣展 建築の居場所」プレス内覧会

TOTOギャラリー・間にて1月20日(金)より開催される展示会「堀部安嗣展 建築の居場所」のプレス内覧会が開かれた。


会場4階では、昨年日本建築学会賞(作品)を受賞した「竹林寺納骨堂」や「阿佐ヶ谷の書庫」を含む14作品で構成された約30分間の短編映画が上映されている。

解説する堀部氏

 
堀部氏は出来上がった建築は、静かで制作過程での苦労を感じさせたくないとする一方、本展では制作のプロセスや実際に建築に触れているお施主様へのインタビューも収録し、映像として上映することで、写真や模型で完成品を展示するよりも建築の「本来のすがた」を最も表現できると気づいたという。

会場4階上映スペース

3階の展示スペースには、処女作である「南の家(1995年)」、「ある町医者の記念館(1995年)」から近作・新作までの1/100サイズの模型やスタディ模型が中央に時系列順に展示されている。


中央の模型展示の周りには堀部事務所にて実際に使っているという椅子も準備されており、展示されている模型をアイレベルで鑑賞することができ、スタディ模型に関しては実際に手に取って見ることができる。


また堀部事務所の打ち合わせスペースで実際に使われているテープルや椅子、照明や設計道具なども展示されており、日々作品が生み出されている事務所の雰囲気を感じられる展示となっている。



他にも4階の短編映画に登場する洋菓子店「イヴェール・ボスケ」の店主 河村氏がチョコレートで作った1/100建築模型や、2017年秋に就航予定のクルーズ船「せとうちクルーズ船 guntû(ガンツウ)」の模型など見どころの多い展覧会となっている。




堀部氏は、建築に携わる人もそうでない人も本展をくつろいで見て欲しいと話した。


展示は1月20日(金)~3月19日(日)まで(月・祝日休館)
詳細はhttp://www.toto.co.jp/gallerma/ex170120/index.htm

2017年1月16日月曜日

資生堂ギャラリーにて「吉岡徳仁 スペクトル」 開催

1月11日、資生堂ギャラリーにて開催されている「吉岡徳仁 スペクトル」のプレス内覧会へ。

デザイン、アート、建築など、幅広い領域において、自由な着想と実験的なテクノロジーから作品を生み出す吉岡氏の新作は、「スペクトル」と名付けられたインスタレーション。本展では、プリズムでつくられた彫刻から放たれる虹の光線によって生み出された光を体験することができる。
 ▲真っすぐに伸びる光線は、フロアに届くと心地よく揺らいでいた。
これは、絶えず変化する「自然の光」を表現しているのだそう。

神秘的な光を生み出すのは、空間の壁面に取り付けられた200個のプリズムガラスの彫刻。
そこに光が交わり合うことにより、放たれた自然の光が数千の虹の光線となり、空間全体に輝きを放つ。
▲三角柱状のプリズムガラスと光が交ざることで
普段は目に見えない色鮮やかな太陽の光を再現している。
▲内覧会で展示作品の説明をする吉岡氏。
「自然の光を超える美しいものはないといつも感じてきた」と語る。

また、今回のもう一つの新作「KATANA」は、2002年に制作され、2011年パリのオルセー美術館でリニューアルプロジェクトのためにコレクションされたガラスのベンチ「Water Block」に続くガラスの作品。このガラスは日本古来の技術でつくられており、プラチナのモールドによって生み出された水面のような造形が魅力で、それはまるで日本の刀のよう。三角形の無垢のガラスによって、自然が生み出す美しさを表現し、水の塊の彫刻のように、透明な力強い造形を現している。
▲新作のガラスのベンチ「KATANA」
▲この水面のような模様は、各作品ごとに異なった表情を見せるのだそう。

「光と共に生み出される時間を知覚化することで、物質的なものから解放され、光と一体化することで、感覚の中に存在する自然観の本質を見ることができる」と吉岡氏。この機会に、神秘的な世界観を体感してみては。





【開催概要】
吉岡徳仁 スペクトル ― プリズムから放たれる虹の光線
会   期:2017年1月13日(金)~3月26日(日)
開館期間:11:00~19:00(日祝~18:00)
休 館 日 :月曜日
会   場:資生堂ギャラリー
住   所:東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1F

2016年12月27日火曜日

青木茂建築工房「(仮称)井の頭ビルリファイニング工事」解体見学会

三鷹市下連雀で青木茂建築工房が進行中の「(仮称)井の頭リファイニング工事」解体見学会へ。
青木茂氏は、リファイニング建築〈再生建築〉の提唱者で、リファイニング建築については、事務所HPコンセプト参照。

 
以下斜体、計画概要について配布資料より)
本計画は、昭和47に確認済証を取得している鉄骨鉄筋コンクリート造(HPC)地上9階建ての寄宿舎を賃貸共同住宅として再生させるリファイニング工事である。当建物は検査済証がないため、国土交通省の「検査済証のない建築物に係る指定確認審査機関を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」、および三鷹市建築指導課の指導にもとづき既存不適格建築物であることを証明し、現行法における新たな確認済証を取得したうえで、工事完了後には検査済証の取得を目指す。具体的には既存階段を撤去し、新たに特別避難階段を設置することによる大規模の模様替、寄宿舎用途部分を共同住宅に用途変更の確認申請を行うことで法規的な遵法性を確保し、既存建物の価値向上を図る。耐震改修促進法にもとづいた構造調査および耐震診断を実施し、診断結果により補強が必要となったためPG工法による補強を行う。また、第三者機関の耐震診断および補強設計に関する耐震評定書を取得することで構造的な安全性を担保する。また、耐震補強にあわせて内外装および設備を一新し、建物長寿命化を図ることで、老朽化した建物の価値向上を図る。既存の内外装設備の全てを解体して構造躯体のみにし、経年劣化や建物当時の施工不良などに対して補修を行い、耐久性を確保する。平面計画は住民間の交流を図るために、1階には談話室を設け、エントランスホールとあわせた、交流空間を配置している。また、寄宿舎として利用されていた各住戸に水廻りのない住戸プランにあわせた多様なプランに更新する。


見学者に説明をする青木茂氏(写真:エントランス)

軽量化による補強
1階下屋部分減築による建物重量の軽減。立面剛性バランスの改善(1Y方向)



















(写真:1階減築部分) 

                          

現行法における階段の規定を満たすため、特別避難階段を新たに設置




                              (写真:新規階段)


(写真:上階より見た新規階段)

見学会当日は100名を超す人々が集まり、本計画への関心の
 高さが伺えた。

















業務用エレベーターにて屋上へ移動(写真:エレベーターへの移動、エレベーター内から上を見た光景)










エレベーターから降りると屋上(写真:屋上から見たエレベーター)


・本建物の周辺には低層の住宅がひろがっており、屋上からの景色は非常に良い。

・寄宿舎として利用されていた水廻りのない各住戸は、新たに水廻り(トイレ、ユニットシャワー
 もしくはUB、キッチン)を設置

(写真:8階の一室)

構造物の長寿命化及び、構造物の安全性を重視し、各住戸の配管は構造体内部を通すのではなく、各住戸の床を上げることで対応。
また、改修後の1階には談話室が設置される。これは本建物のコンセプトである、みんなが集まって住まう楽しさを感じることができる計画だ。さらに青木茂建築工房が業務提携している、りそな銀行より耐用年数調査を行い、35年の融資を受けることとしている。
竣工した様子も、本ブログにて掲載予定。最後の質疑応答では、よく耐震補強で目にする大型のX字状の筋かいを使用していないがなぜなのかという質問があり、それに対し青木氏が「補強をわからないようにするのが私のデザイン」と語ったのが非常に印象に残った。


建物概要

工事名称 (仮称)井の頭ビルリファイニング工事
建築主  株式会社レーサム(本社:千代田区霞が関)
設計監理 株式会社青木茂建築工房
施工会社 日本建設株式会社
住居表示 東京都三鷹市下連雀2-21-19
構造   鉄筋鉄骨コンクリート造(29階 HPC造)

規模   地上 9