2010年7月29日木曜日

太田拓実×CSデザインセンター「透きとおる風景」開催中

中川ケミカルのショールームCSデザインセンターにて、写真家/太田拓実氏とのコラボ企画展「透きとおる風景 inkjet×Foglas001A」が開催されている(会期9/17まで)。今春発売されたカッティングシート(CS)・フォグラスシリーズの新商品C-001Aの特色を活かし、無色透明なインクジェット対応フィルム上で、太田氏がライフワークとして撮りためている風景写真を表現した。

CSは厚さ数ミリの透明アクリルパネルや、窓ガラスに張られている。作品を通して後ろの風景が見える。清涼感ある夏らしい展示に。
現場で商品サンプルを触らせて貰ったが、こんなにも薄いのにこんな綺麗に色がのるのか、と驚いた。会場でスライドショーしているモニターの写真よりも、くっきりパッキリと美しい。

タネ明かしをすると、表と裏とで明度を変えたCSを張って微妙な奥行きを出したり、後ろからあてられたスポット照明により思わぬ臨場感を生み出している(照明デザイン:山下裕子/Y2 LIGHTING DESIGN)。
CSデザインセンターでは単なるサインだけにとどまらず、CSの使い方や魅力についてもっとよく知って貰おうと、これまでも同社のデザイナー(本展の担当は横田恵理子氏)やクリエイターが同社と共に様々な空間提案を行なっている(去年の今頃は「Special Effects展 装飾用シート100の技法」、その前は松下計氏による「COLOR STUDY」)。行く度にサプライズが待っている。

2010年7月28日水曜日

西沢立衛氏講演会「近作について」

建築文化シナジー 西沢立衛建築設計事務所ディテール集』発売に伴い、第157回新宿セミナー西沢立衛講演会「近作について」が開催された(主催:紀伊國屋書店、共催:建築文化シナジー)。会場紀伊國屋書店新宿本店は前川國男作品(ホールに足を踏み入れるのは、おそらく北田暁大氏がゲストの『東京スタディーズ』刊行記念セミナー以来)。
今年10月中旬オープンの《豊島(てしま)アートプロジェクト》を含め、内外の作品に関して約1時間強のレクチャー。口火が切られた後、質疑の挙手が盛んにあがる。素朴なるギモンに真摯に応えていたのが印象的。しかし「スポーツのススメ」にはウケた。

2010年7月26日月曜日

"出来事を建築する" オカムラデザインスペースR第10回企画展「PARTY PARTY」開催中

ホテルニューオータニ・ガーデンコート3Fにある(株)岡村製作所のショールーム「オカムラ・ガーデンコート・ショールーム」にて、小嶋一浩+赤松佳珠子/CAtと諏訪綾子氏よるコラボレーション展・オカムラデザインスペースR 第10回企画展PARTY PARTY」が、7/21から始まっている(会期:8/6迄)。「建築家と建築家以外の表現者との協働」をコンセプトに、前回は妹島和世×荒神明香による「透明なかたち」が開催されている。
暗い場内に、高さ3段階違う小さな四角いテーブルが配されていて、下からLEDの光を受けたグラスが小さな穴に刺さっている。持ち上げると、置く為に必要なフットが無く、そのまま持って歩いて出遭った相手と「乾杯」するか、グィと飲み干し、空いたグラスを穴に挿し戻す。グラスは計112個、うち46個に"仕掛け"があり、グラスを引き抜いた時に、天井からの光に変化が生じることも(パターンは29種類用意)。なおこの光は天板だけに光が落ちるようマスキングされている(テクニカルアドバイザー:岡安泉氏)。見上げると、タイツのような薄い膜が天井面を覆っているようだが、仔細は未確認。
建築とは単なる"モノ"ではなく"出来事"である、と捉えるCAtが設定したテーマは「出来事そのものを設計する」。目には見えないもの、来場者のアクティヴィティによって、この空間でしか、その場限りでしか体験できないことを、来場者それぞれに感じ取って欲しい、と出展者。
オープニングの今夜、"ONパーティ"ということで、フードアーティストである諏訪氏による演出も。記憶、気配、余韻の3つのティストを、感覚を研ぎ澄ませて五感で味わって欲しいというFOODを、気配を体現した"全身タイツ氏"が無言でサーブ。通常展示は"OFFパーティ"だが、ドリンクのサービスは有。会期中、最終日を含めてあと2回の"ONパーティ"が開催される予定(要予約)。

2010年7月24日土曜日

文田昭仁 × TIME & STYLE "LOCUS"シリーズ

南青山にあるTIME & STYLE(タイムアンドスタイル)の法人向け予約制ショールームEXISTENCEにて、文田昭仁/文田昭仁デザインオフィスによるラウンジチェアとハイチェアの新作発表会。文田氏は昨年《日産グローバル本社ギャラリー》などを手掛けたことで知られる。
文田氏の空間の捉え方と同じく、椅子の持つ基本的要素—背・座・脚をいったん本来の意味から切り離して再構築する作業から、球体のモチーフに繋がり、「球体の一部を切り取った形状」のスケッチから生まれたというLOCUS(ローカス)シリーズ。何度も何度も線が重ねられたという円の軌跡が完成品から浮かび上がってくる。

「LOCUS EASY」ラウンジアームチェア
本体:革張り(ホワイト)、脚:スチール焼き付け塗装仕上(ホワイト)

「LOCUS EASY」ラウンジアームチェア
本体:布張り、脚:ステンレス磨き仕上

「LOCUS EASY」ラウンジチェアとオットマン
本体:革張り、脚:スチール焼付け塗装仕上(ブラック)



「LOCUS RISE」ハイチェア
本体:革張り、脚:スチール焼付け塗装仕上(ホワイト、ブラック)

「LOCUS RISE」ハイチェア
本体:布張り、脚:ステンレス磨き仕上
南青山EXISTENCEでの展示は8/6まで、以降は六本木ミッドタウン店でも展開予定。

2010年7月23日金曜日

「完成させない家」ってどんな家???

KENCHIKUページで応募登録を開始しているシンポジウム「完成させない家 トステム財団が提案する新しいすまいのかたち」。基調講演とパネルディスカッションに出席される野城智也教授(東大生産技術研所所所長)へのインタビュー記事を掲示。"完成させない"に込められた意味など、聞けば聞くほど興味が高まる次世代住宅。業界震撼、は大袈裟かもしれないが、かなりの話題になるのでは。業界関係者だけでなく、持ち家を買うか賃貸に住み続けるか迷っているエンドユーザーも必見必聴。

2010年7月22日木曜日

大野力/sinato インスタレーション展"ROLLS"始まる

南青山のDIESEL DENIM GALLERY AOYAMA にて、大野力/sinatoによるインスタレーション展"ROLLS"のオープニングへ。厚さ0.4mmの帯状のアルミが、ぐるぐるに巻かれたり、うねったりしながら、店の奥へと連続、先へ先へと誘ってゆく。

前回がPOINT/長岡勉氏の"Labyrinth of woods"、その前が谷尻誠氏による"Nature Factory"。そもそも此処は伊ブランドであるディーゼル社のファッション店舗なので、両展とも商品什器の間を縫うように作品が配置されていたのに対し、いっそ什器もろとも作ってしまえ、というのが今回の狙いのひとつ。
触れると意外にぶよぶよと柔らかいアルミ、総重量も750kg程度。重いようで軽い、硬いようで柔らかいアルミを用いて、リボンのように軽やかな場所と、ずっしりと腰の据わった場所という異なる2つの状況を、店内に同居させている。0.4mmというベストな厚みは、事務所内に組んだモックアップで何度も試した結果。
最初は目線より下にある什器が、蜷局を巻いたアルミだとは気が付かなかった。ところどころにアルミの蝶が羽を休めているのもお見逃しなく。

2010年7月20日火曜日

建築家フォーラム 谷尻誠講演会を聴講

建築家フォーラム第93回「Except」展が最終日を迎える(嗚呼、ICCあたりが買い取るべき作品ではなかろうか)。講演会は満場、学生さんが多かったように見受けられる。青春の殆どを費やしたバスケットボールの例えを切り口に、住宅作品、プロジェクト、幻のコンペ案など、2時間で30弱の作品を語りきる。(画像は今年のミラノサローネ出展作品)。
参考:ホストを務めた国広ジョージ氏のtwitter

著名人の本棚を観る 「本棚と私たち」 

3331ArtsChiyoda内に読書コミュニティースペースがオープン。
同コミュニティスペースでは、ミュージシャン佐野元春氏・書道家 武田双雲氏・現代美術家 日比野克彦氏と著名人が選んだ本を陳列した本棚「私が見たいあの人の本棚」を企画展示中。
また、紙の書籍だけに限らず、電子書籍を実際に専用端末などを使って閲覧できるコーナーも設けられ、紙・電子と両方楽しめるハイブリットな読書環境を体験出来る。


上の画像はARを使った絵本。ページをめくると記載されている魚がモニターに表示される。
この絵本は国内では未発売だが、同コミュニティスペースで展示中。実際に触ったり動かしたりすることができる。

2010年7月16日金曜日

GINZAの7Fで「ヤッホーーー!」と叫ぶ。

前述・谷尻誠展「Except」2回め。[excite ism]の加藤孝司氏のレポにも出ていたが、確かに照明(LED)2灯だけで場内のこの明るさはフツウじゃない。冷房もキクし、其処で「ヤッホーーー♪」と叫ぼうものなら、気分はもう完全に避暑地。トリップ体験出来るのもあと2日のみ(日曜祝日休み)。

2010年7月14日水曜日

上海国際万博&上海建築探検ツアー 4日目

6月28日

今日の午後に上海を発つ。出国までの数時間も無駄にしない。
朝8時にホテルを出発。上海美術館に向かう。



ここから徒歩で国際飯店へ。



月曜朝の出勤風景は日本のそれと変わらない。
自転車の波は過去の物になった。



外灘地区へ向かう。
上海租界であった外灘は19世紀から20世紀初頭の建築を見ることが出来る。

和平飯店北楼(旧サッスーンハウス)








昼前に空港に到着。

最後まで建築漬けの3泊4日だった。

6月28日(緑印)


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2010年7月13日火曜日

INAX:GINZAにて谷尻誠「Except」

建築家フォーラム第93回のゲスト谷尻誠氏による企画展「Except」始まる。音響設備が整ったばかりの会場へ。デリケートな作品を傷つけないよう、クレバスのような間から靴を脱いで入場。中ではちょうど谷尻さんがモデルさんをたてて撮影中で、合間に話をうかがう。

一歩、足を踏み入れると、まるきり別世界にワープ、まるで洞窟のよう。床、壁、天井を覆っているのは、くしゃくしゃになったアルミホイル。一瞬、此処は何処?(INAXのショールーム?)というおかしな錯覚に陥る。その感覚を一気に押し上げたのは、谷尻さんが両の掌で(パン!)と音を打ち鳴らした時。これが驚かずにおれようか。
まるで実際に洞窟にいるかのような反響音が"ハネ返って"きたので、計らずもリアクション芸人顔負けの反応に。

[ネタばれ注意]
会場内にはマイク3本とスピーカー5個が配されていて、場内の音を拾い、僅かな時間差をつけて再生している("リバーブ")。
窟内には、進行中のプロジェクトのパネルも置かれている。住宅、幼稚園、結婚式場、構想中のインスタレーションなど、こちらも必見。
アルミは《TABLOID》の"天井照明"の応用系。家庭一般用のアルミと比べてやや厚みのある業務用。《TABLOID》ではこのアルミを見せなかったが、今回は逆に露出させている。同じ素材で、異なる世界観。
入口に書かれた「口笛を吹いてみて」は谷尻さん筆(谷尻ontwitterでも「あれこれ試して」と)。ご自身で「♪~」と口笛を吹きながら動画を撮影していた。「サポーズ日和」掲載用か?

静止画や動画では伝えきれない魅力と現場の空気。会期は来週7/20(火)まで、是非とも会場に足を運んで欲しい。最終日には講演会もあり(要予約、有料)。

上海国際万博&上海建築探検ツアー 3日目

6月27日
8時半にホテルを出て、上海万博会場へ向かう。
万博会場駐車場は団体客を乗せたバスで一杯。
団体入り口から場内へ。



会場が広いせいか、会場内はそれほど混雑した感じでは無いが、各パビリオンには長蛇の列が出来ていた。
我々は事前に中国館と日本産業館見学申込をしていたので、この2館には並ばずに入ることが出来た。
万博会場中央に位置する中国館は、吉と財をよぶとされる赤色で塗装され、その大きさは他国のパビリオンを圧倒していた。



中国館は当初、安藤忠雄氏設計のスペイン万博の日本館に似ていると噂されたが、実物を見ると東京ビックサイト会議棟に似ていた。
門のイメージが重なるのかもしれない。

展示にはLEDやプロジェクターが多数使用されていた。

会場天井部分


スクリーンを川面に見立て、天井からプロジェクター照射。(歩きながらの撮影のため、手ぶれ多し)
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床下から延びるエスカレーターが出口となる。
高さ&長さはどれくらいなのか?レーザー距離計を持って来なかったことが悔やまれた。

中国館から対岸にある日本産業館へバスと徒歩で移動。
日本産業館は自治体と日本企業による合同展示。



PRビデオを上映するホールは坂 茂 氏設計(場内写真撮影禁止)

地下鉄に乗り各国パビリオンのあるA~Cゾーンに戻る。
ここで自由行動となり、Cゾーン→Bゾーン→Aゾーンと回ることにする。
Cゾーンはヨーロッパ・アフリカ・アメリカの展示。
ドイツ館は遠くから見るとコンクリートの様に見えるが、近くで見ると外装が膜で囲われていた。



膜を使用したパビリオンが多数見られ、同じ膜を使用していても表現がそれぞれ違うので、見ていて楽しい。
ルクセンブルグ館はコールテン鋼の錆が美しく、今回のパビリオンの中で一番のお気に入り。



Bゾーンはテーマ館・世界博覧会センターや環太平洋圏等の展示。
ニュージーランド館は屋上緑化でニュージーランドの自然を再現していた。
ここで時間切れ。
Aゾーンにある日本館はバスの中から見学。
日本館は後日東京で展示されるとの事だったので、その時に改めてみたいと思う。

各国のパビリオンはその国のイメージを上手く表現していると感じた。







日本館は他国の人から見たら日本を表現していると感じるのだろうか?
他国の人たちの感想を聞いてみたい。

磯崎新氏設計の上海征大ヒマラヤ芸術センターへ向かう。
まだ工事中の為、道路からの見学。
建物の直線と中央部分の有機的なデザインが印象的。



上海インフォメーション・タワーを外部から見学後、上海環球金融中心(上海・森ビル)へ向かう。
雲が低くたれ込め、ビルの途中から雲に覆われている。





エレベーターに乗り展望台へ。
展望台の外は真っ白。光のチューブに居るような不思議な感覚。



6月27日(青印)


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