2011年9月21日水曜日

メタボリズムの未来都市展

森美術館にて9月17日より開催されている「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」のオープニングが16日に行われた。

メタボリズム研究会代表・八束はじめ氏は「メタボリズムは50年前に発足し、世界で広く認知されている日本固有の建築運動。メタボリズムはネイションビルディング国を建設すること。この運動には、敗戦国として傷ついた文化的アイデンティティと同時に近代的国家を築く技術という相性的なものがユニークな形で結びついている。それだけでなく、それ以上に個々の建築物、地域、都市、国土へのビジョンがこの運動の根幹にあった。しかし、大阪万博以降都市計画の大きなビジョンが語られなくなった。この展覧会の内容が固まった後に東日本大震災が起きた。復興への現実的な試みが求められるのは当然の事だが、同時にそれを指導していくべき指針が語られていない。それはなぜなのか?なぜ今我々が大きなビジョンを語れないのか。
この問い直しに本展覧会が何らかのきっかけを与えてくれることを願っている。」と述べた。



戦中から戦後復興、1960年の世界デザイン会議のメタボリズム宣言から大阪万博、海外プロジェクトまでの約80プロジェクト、500点以上の資料、模型、CG等が展示されている。





エキスポタワー展望台窓枠実物も展示されている。


屋外には黒川紀章氏設計の中銀カプセルタワービル住宅カプセルが展示されている。


メタボリズム展のポスター、イラストはモリナガ・ヨウ氏、グラフィックデザインは大岡寛典事務所。


2012年1月15日まで。

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