2012年4月19日木曜日

TOTOギャラリー・間「伊丹潤展 手の痕跡」

TOTOが運営するTOTOギャラリー・間にて4/17より「伊丹潤展 手の痕跡」が開催中。
今回は2011年6月に急逝した伊丹潤氏の展覧会。1971年のデビュー作『母の家』から2011年までの代表作24点の展示のほか、愛用の書斎机再現や趣味であった骨董関係・伊丹潤氏が描いたペインティングの展示など。
第1会場(3F)の展示
韓国での1998年『PINXパブリックゴルフクラブ』以降の一連のプロジェクトなど、晩年の韓国での作品を中心に展示。
済州島のマップにて作品群の位置関係もわかる。
模型や写真での建築作品の紹介とともに展覧会のタイトルになっており、氏の持ち味である“手の痕跡”に注目してほしいということで数々のドローイングやスケッチが展示されている。中庭の展示
2001年『ゲストハウス PODO Hotel』
現地のような自然になじんだ建築を表現するために水をひいた空間をつくっている。第2会場(4F)の展示
第1会場に展示されている作品に至るまでのプロセスを展示。中央の長い展示台には今まで残したスケッチがしきつめられている。

ガラスケースに詰められた1/200の紙模型はスタディ模型で事務所でもこのように保管してあったとのこと。
第1会場にもあるスリットのある木の壁面は2006『三つの美術館「風」』の外壁の木材イメージを展示。木と木の隙間から木漏れ日が落ち、美術館の実際の様子を体感できる。
伊丹潤という人間を知ってもらいたいということから実際に使用していた書斎机、本人の趣味であったペインティングや骨董関係のものなども展示している。机の上には最後に残したスケッチが置かれている。展覧会の開催は6/23まで
また5/17には関連のシンポジウム「伊丹潤・ひらかれる手」が開催される。(要申込・申込み〆4/25)

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