2017年9月13日水曜日

スキーマ建築計画、内装設計「八木長本店」オープン

創業280年、東京・日本橋の老舗乾物店、八木長本店が9月13日(水)にリニューアルし、グランドオープンした。総合プロデュースをTHINK GREEN PRODUCE、内装設計をスキーマ建築計画が手掛ける。
八木長商店は、1737年に江戸(東京)日本橋小舟町に鰹節と塩鮭を取り扱う商店として創業した(当時の店名は「伊勢長」)。明治時代に現在本店を構える日本橋室町1丁目に移転し、現在に至るまで営業を続けている。
赤が特徴的なビルの外壁は、元々塗られていたもの。その赤を背景として捉え、赤いカラーMDFの木箱を店舗内に積み上げることで、市場のような空間を構成とした。
また、天気の良い日は建具を開け放つこともでき、街と売り場の距離が縮まる。人の動きが絶えず通りに現れてくる活気あるお店を目指して計画をしたという。
商品を陳列するためにデザインされた木のボックスは、店の看板商品である鰹節を割ったときに現れる赤と同じ色をしている。
売り場の中心に位置する銅天板のカウンターは、お客様に一番出汁の淹れ方をみせるキッチンであり、会計をするレジカウンターでもある、コミュニケーションを生むアイランド式になっている。
銅天板のカウンターにあわせて、テーブルやスツール、冷蔵庫もデザインした。
八木長本店・代表取締役の西山氏は、昔ながらの店舗デザインをリニューアルしたいという思いは以前からあったようで、今回のリニューアルで店の雰囲気が一新され、以前とは違う年代の人に興味をもって店内に入ってきていたりと大満足しているようだ。

0 件のコメント: