2017年12月14日木曜日

女性ネットワークの会 主催「東リ・厚木工場見学会」開催

121日、日本建築仕上学会 女性ネットワークの会が主催する工場見学会が開催され、塩ビ床材やカーペット、カーテンなどを製造・販売する東リ株式会社の厚木工場へ。
▲東リ株式会社・厚木工場
甲子園球場とほぼ同じ広さの敷地内には複数の製造施設が設けられている

この日は25名の会員が参加し、およそ2時間かけて床タイルの製造ラインや「オフロケーションシステム」によるタイルカーペットのメンテナンスを行なうメイクアップセンター、カーテン縫製工場、検品の様子などを見学した。
▲製品説明を聞く参加者たち

東リのベーシック床材の中でも大きな位置を占める「ビニル床タイル」の主力工場である厚木工場。ここでは、汎用性が高く質感表現豊かなフレキシブル素材の「コンポジションビニル床タイル」や、意匠性にすぐれ、商業施設を主な用途とする「複層ビニル床タイル」、オフィスを主な用途とするOAフロア向けの寸法安定性にすぐれる「各種置敷きビニル床タイル」といった各種床タイルを製造している。さらには、オフロケーションシステムによるタイルカーペットのメンテナンスを行なうメイクアップセンターやカーテン縫製工場などの施設も。また、併設されている東リ物流株式会社厚木配送センターは、厚木工場で製造したビニル床タイルを全国に届けする配送拠点としての役割を担っている。

見学ツアーの後は質疑応答や「東リ株式会社における女性活用と新製品の活用案」と題したトークイベントも開催された。東リにおける現段階での女性総合職は9%だが、年々女性の採用も増えており、再来年の創立100周年に向けて採用を強化していく方針だそう。また、最近では全国転勤が前提の総合職として入社する女性も多くなってきており、女性社員の活躍がますます期待されている。
▲エリア限定職から希望する部署を目指して
総合職へと異動した持谷さん

今回の見学会を主催したの「女性ネットワークの会」、建築仕上げにともなう設計・材料・工法・施工等の技術的発展に貢献している日本建築仕上学会内にある女性技術者の交流を図る会。会員数は法人115社、個人会員数は正会員、準会員、名誉会員をあわせて370名ほど。設計、研究開発、施工、専門業等に従事する女性の建設業における職域の拡大を目指し、職種や会社以外のネットワークの構築や建設業への若手女性技術者育成を目的に、2014年にスタートした。ゲストを招いての講演会、現場見学会や座談会、展示会への出展など、女性が働きやすい建築業界を目指して企業間の垣根を越えて精力的に活動中。建築現場で働く女性へのアンケートも実施し、現場で女性が働き続けるために必要な施設、周囲の意識などを調査し、提案する活動も行なっている。

なお、女性ネットワークの会では、113日(土)・14日(日)に札幌市にて開催される建設産業ふれあい展にて「女性が輝く職場とは?」と題したトークショーを行なう予定だ。





東リ株式会社 https://www.toli.co.jp/
日本建築仕上学会 http://www.finex.jp/

0 件のコメント: