2018年2月28日水曜日

地域×デザイン2018 -まちとまちをつなぐプロジェクト-

国際的なデザイン情報の発信拠点である東京ミッドタウン・デザインハブでは、2月23日より第71回企画展「地域×デザイン 2018-まちとまちをつなぐプロジェクト-」を開催中。
本展はこれまで、第1回目を2016年2月に、第2回目を2017年2月に開催。デザインの視点で地域を見つめ、地域の問題を解決しているプロジェクト、地域に潜在する魅力を発見し伝えているプロジェクトを紹介し、各回約1万人に上る来場者を集めた。第3回目となる今回は「移動する」「動く」「つなぐ」をテーマとして、具体的にアクションを起こすフェーズへ。

経済や産業、人口が都市へ一極集中し、様々な歪みが生まれているなかで、地域に活路を見出し、都市から地域へ移動する人が徐々に増えている。また、ITの普及によりどこでも仕事ができる環境が整い、二地域居住や週末プロボノなど暮らし方・働き方も多様になってきた。そうした状況のもと、今年のグッドデザイン・ベスト100を受賞した中でも特に「つなぐ」という観点でも興味深い「生産者支援プラットフォーム『SEND』」「福山市本通・船町商店街アーケード改修プロジェクト」「ブルーシードバッグ・プロジェクト」「移動スーパーとくし丸」や、公募で集まった計10件のデザインプロジェクトを展示で紹介していく。

 ▲「生産者支援プラットフォーム『SEND』」の展示ブース
「福山市本通・船町商店街アーケード改修プロジェクト」の模型
▲「ブルーシードバッグ・プロジェクト」のブルーシードバック
「移動スーパーとくし丸」の展示ブース


公募選出のポイントは今年も「地域の持つ課題を発見し、その解決を試みているか」「地域の持つ価値を引き出し、デザインによる魅力向上を図っているか」「地域の人々が主体的に関わっているか」「実績があり効果を発表できる、継続性があるか」の4項。

またトークは、展示で参加する10件の実行者に加え、渋谷区長長谷部健氏、長野県飯田市長牧野光朗氏、経営共創基盤冨山和彦氏などのキーパーソンを多数招き、「まちとまち」「人と人」を繋ぐ仕事・生き方を、来場者と共に模索していく。トークセッションやワークショップは日ごとにテーマを設定して開催されており、展示の内容や各地域での取り組みをより深く理解する絶好の機会となっている。詳しい情報は、ぜひホームページより確認を。

意志ある人が拠点を移動しながら学び働くことで、文化や経済、人と人、まちとまちをつなぐ媒介者となり、熱量をつなげていく。小さな灯が連鎖し、点から線となり面へと展開していけば、日本全体が大きな熱量を持って輝いていくのではないだろうか。本展は、地域で興っているプロジェクトとそのキーパーソンらの働き方、暮らし方にスポットを当てることで、来場者の一人でも多くの方が自分自身の生き方について考えるきかっけとなることを目指している。




東京ミッドタウン・デザインハブ 第71回企画展
地域×デザイン -まちとまちをつなぐプロジェクト-
会  期:2018年2月23日(金)~3月11日(日)11:00~19:00
     会期中無休・入場無料 

     ※イベント開催日は終了時間を延長する場合があります。
会  場:東京ミッドタウン・デザインハブ
     東京都港区赤坂9丁目7-1 ミッドタウン・タワー 5階
主  催:東京ミッドタウン・デザインハブ
企画運営:公益財団法人日本デザイン振興会
     学校法人 先端教育機構 事業構想大学院大学

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